西陽の当たる中、御影の町を練り歩く

色には温度があるというと驚く人がいる。暖かい色、太陽が沈む時は何故だかあったかい、そんな感じがする。そう彼女は言った。それはホント。
新しく仕立てた法被が紅い西陽に映える。だんじり練り廻し。道路を塞いで、こんなことさせていただけるのだからありがたい。まぁすぐそこには東灘警察署があるし、むやみなことは人はしない。抑止力? なんていう人もいるけれど。


人の掛け声というのに、子どもは敏感に反応する。そして楽しそうにだんじりを眺めている、それを見ているとこっちまで嬉しくなるもん。「お前、だんじり見ずに、女の子ばっかり観てるやん」と團六さんに言われるが。まぁそれが男として当たり前の反応。


「それにしても新ハッピ、えぇ感じやわぁ。」「今流行のハッピーアワーちゃうか」「それって5時入店の方に生ビール一杯300円ってやつじゃないですか。」「いやぁうちの店は7時まで」「ハッピ、ハッピーですね」(^○^)@中御影 令和元年5月4日17:10

もう引き返せない。美しいアクマに、、
肩車の男の子は何を観てるの?可愛い女の子(^○^)それ正解
さぁさぁ、押して押して
あなたは呼ぶの⁈  声はミステリー
まぁわせ、廻せ。まぁわせ、廻せ
え? 天使に肩たたかれた? エェことあるわ
ターン決められたら、息もとぎれ
神戸は坂の町
「この坂、あんた登れるの」そんなこと可愛い女の子に言われたら、どうする

廻せ、廻せ!飛ばせ!飛ばせ!

子どもたちが喜ぶのが、どどどっとだんじりがはるか彼方から走ってくる姿。子どもたちと一緒に、それを応援する華柳の女の子たち。@中御影.令和元年5月3日午後3時19分

さぁ、しゃんとせぇ。行くでぇ

「なんで、だんじりはグネグネといろんな道行くんやろなぁ?」と子どもに聴かれて。それはなぁ、だんじりの山車を引っ張り回すやろ、そしたら地面が固まって悪いことが起こらへんと言うことやなぁ。

地鎮祭って知ってる。あれと同じで、その土地を鎮める意味があるんヨ。京都の祇園祭にも山車が出るヤロォ。あれは学問の神様と呼ばれている菅原道眞公、天神さんやね。あの人悪い人たちに京都の町を追われて、その後悪いことが京都の町で続けて起こって。それは非業の死を遂げた人たちの「みたま」がたたり、災いを起こしてるんだと。

それでその霊を鎮めるために、山車を曳いてなぐさめてるんだよ。神戸の地震の時にもたくさんの人が非業の死をとげたからね。その人たちの霊がだんじり観たら、アァ嬉しいなぁとおもうやろ。

子どもに言うと「おっちゃんは先生なんか」と。ちゃうけどね、それくらいのことは知ってるねん。

君らが生まれる10年以上前に神戸で起こった大震災、あの東北や熊本の地震と同じやで、 神戸の町もめちゃくちゃになったんやから。おっちゃんのマンションは2階と3階がペシャンコ。

「おっちゃん、ヨォ生きとったなぁ」「ホンマに神戸で地震あったん?」あったヨォ、そんな会話を小学生としながら午後は、山側へ。令和元年5月3日午後2時

ご祝儀を戴くとこうして、山車の前部分をあげます
郡家さんのだんじりと対面