各地域の地車が45台も集結するのも初めて。神戸市東灘区では、地車は馴染み深いものです。そして各まちにある神社へこの季節奉納されるのです。その前に今上天皇ご攘夷、新天皇陛下のご即位をお祝いするために、山手幹線をストップさせて大集結。
一言で集まると言っても、御影からここ摂津本山までは1時間ほどかかりました。西宮の越木岩から参加の地車は朝6時から国道171号線を走ってきたと。「子どもたちは車道を歩くことが嬉しくて」と。
10時に式典会場入りした各地車。午前中は一般のかたへのお披露目会。地車を初めて目にされた方、日頃から地車を見ている私たちも他の地区の地車は、初めて観せていただいたものもあります。
もう歩くことが難しいほどの人ひと。その波にもまれながらも、それぞれの地車を曳く方々は、自分の地車を愛でてくれる方になんとも言えない嬉しそうな顔をしています。
JR摂津本山駅も人で動けない状態。トイレをお借りしようと行ったのですが。もう身動きとれません状態。よく利用する駅ですが、こんな状態を体験したのは初めて。駅員さんも驚いてました。
雨の降る中でも、次ぎ次ぎ集まる人、ひと。すごい人出で。手配していた警備員の方だけでは間に合わず、急遽追加の警備員を手配したと後でお聴きしました。そのために赤字がでたんだぁ〜なんてことも。それでもおめでたきよき日、令和の最初の日に集まったひと、そしてだんじり、曳き手、みなさんに幸多かれと。雨降って、だんじり歩いて、地固まる。令和元年5月1日
他の地区のだんじりを紹介させていただきます。説明文は公式HPからの抜粋です。

○山田地区は、住吉町の最北端に位置し、十五世紀の初め頃から山新田として開墾され「山田」という地名になりました。江戸時代には六甲山系の清流を利用した水路が整備され、最盛期に百基近くあった水車は「灘目の水車」と呼ばれていました。現在も先人達が引いた水路が残っており、山田区民会館の横には太郎車・次郎車という大小二基の水車があります。
○空地区のだんじりは、1889年(明治22年)頃のもので、二代目黒田正勝師の携わった現存する唯一の地車です。最も古く最大級のものと言われており、数度の改修を経て現在の姿になります。良き伝統を守りながらも、新しいものを積極的に取り入れています。

○吉田地区はJR住吉駅を基点に南北にまたがり見物するのに好位置です。吉田地区地車の飾り幕は「玉をとる龍」。8福神をあしらった昼提灯。地車本体は2年に渡る平成の大改修を行いました。豪華絢爛な装飾を施し、また川原啓秀の彫刻など伝統と文化を継承し、時代に合わせて新しいものも取り入れています。

○住之江區は6年もの歳月をかけて(株)板谷工務店、木彫刻賢申堂、(株)仁科旗金具製作所、(株)金鱗、村上鉄工所の手により地車を完成させ、今年4月に四代目地車新調入魂式を執り行い、御大典奉祝だんじり巡行には新しい地車で参加いたします。

○東明地区は菟原処女の悲恋物語として、「処女塚伝説」と新田義貞の窮地を救った武将「小山田高家」の武勇が地元ゆかりとして有名です。東明區の祭りに対する考え方は、(全ての人々が楽しんで頂けるお祭り)をコンセプトとし毎年執り行っております。東明區のだんじりは五月末と九月には子供達を主体とした子供だんじり巡行を行なっております。是非一度、東明區のだんじり祭りをご覧下さい!

○西御影だんじり

○浜石屋地区は、御影の天神さんとして親しまれている綱敷天満神社の氏子です。江戸時代より御影石の生産加工で栄え、かつては御影一と言われただんじりを有したほど、だんじり祭りも盛んな土地柄です。現在のだんじりは、昭和62年に新調復興し現在に至っています。だんじり巡行では、鮮やかな緑の装束が目印です。

○呉田地区のだんじりは4本の通し柱を含むすべての柱、匂欄、木鼻、枡合、枡組、屋根裏の化粧垂木、および火延垂木には黒檀が使われ、虹梁には黄金檀がつかわれています。特に飾幕は神戸型では珍しい白幕を用いており、金糸と銀糸で編み込んだ夫婦龍が特徴的で通称「呉田の白幕」と呼ばれ皆様にとても親しまれております。協議会、若仲会が中心となり地区各種団体の協力も得て、伝統文化財産として大切に後世に継承していく所存です

○平野區は自治会上御影協力会の地域にあたり、南北朝時代の武将、赤松円心の家臣平野忠勝の居城が御影墓地辺りにあった事から、平野村が生まれ現在にも名残が残っています。平野區の地車は、昭和3年の御大典を機に、明治初期の作品を淡路から購入した純神戸型の地車です。当時のままにこだわり大幅な改修は行っておりません。現在もその伝統と誇りを受け継ぎ、守り続けている地車です。

○上石屋の地車は、昭和58年4月に大工・有居孝充、彫師・甲良 丈の手により子供地車として魚崎浜町の三木材木店にて誕生。そのあと後の飾幕を太鼓正にて、前の飾幕を絹光工房にて新調、又高さを約30センチ大きくして現在に至っている。綱敷天満神社春祭に町内を巡行。上石屋の地車は子供がおはやしをたたき、屋根で踊りますので是非一度ご覧ください。

○郡家の地車は、大正から昭和にかけて活躍した名彫師、彫寅こと北野寅蔵の手による自慢の地車です。弓弦羽神社の宮本として、誇りを持って役員・若中・婦人部また地域力を合わせて地車を運行しております。勇壮な太鼓や鐘の響きをお楽しみ下さい。
参加地区
【神戸市東灘区】32台
西区/茶屋区/吉田区/空区/山田区/反高林区/住之江区/呉田区
野寄区/ 岡本区/西青木区/横屋区/田中区/魚崎区
北畑区/田辺区/中野区/小路区/森区/青木区/深江区
郡家区/中之町区/束之町区/西之町区/弓場区/中御影区/西御影区/平野区/上石屋区/浜石屋区/東明区
【神戸市灘区】5台
篠原区/五毛区/畑原区/新在家区/上野区
【芦屋市】5台
三條/山之町/西之町/精道/濱之町
【西宮市】2台
越木岩区(2台)
【宝塚市】1台
小濱区